東京都渋谷区の小児歯科 はちやデンタルクリニック


渋谷の原宿にある 歯科 歯医者 矯正歯科 審美歯科 ホワイトニング レーザー治療 スリープスプリント 日曜 祝祭日診療 等のご案内。

印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

33.gifご予約.gifご質問.gifキャンペーン.gifポイント制.gif求人募集.gifMAP.gif

メールにて24時間予約可能
電話 03-3408-6480


お休みのお知らせ
特にございません。

毎週火曜日は通常通りお休みです。

歯みがきなんかキライ!

診療室にオドオド顔の子どもとオズオズ顔のお母さんがやってきました.カルテができたので,「○○ちゃんは」と声をかけますが,診療室が不快な記憶と結びついか「イヤッー!|と叫んでいます.そして,お母さんの最初の質問が「歯磨きは、泣いてもやらなくてはダメ?」の一言です.この質問は,1歳6か月児健診で歯の脱灰(むし歯のなり始め)や着色がみつかり,生活指導や歯みがき指導を受け,さらに歯科の受診をすすめられたお母さん方から,頻繁に受けます.


さて,すべての子どもが歯みがき嫌いなのでしょうか?
答えは「いいえ」です.
歯みがきが大好きな子もたくさんいるのです.多くの保護者や養育者は,むし歯の予防やできてしまったむし歯 の進行を遅らせるために,子どもの歯みがきを行っていると考えられます.

では,みがいていればむし歯にならないのでしょうか?

その答えも「いいえ」です.

 乳歯が生え始める時期は離乳開始時期と重なり,おっぱい以外の多様な感触と味に少しずつ慣れ親しむ大切な時期です.この時期に始まる口腔ケアを,子どもの視点から考えてみましょう.やさしい言葉や笑顔にくるまれて,お腹が満たされ気持ちよさにウツトリしている食後,あるいはもう眠たくておっぱいをくわえてウトウトしているとき,
突然,硬いトゲトゲがたくさんついている棒(歯ブラシ)を口に突っ込まれ,優しくあたたかいはずのお母さんの手がどういうわけかこわばって,いままで引っぱられたことなどなかった唇やほっぺを内側からギユウギユウされたらどうでしょう.
ときには爪までが柔らかい歯ぐきにくいこみます.いったいこれは何?何のため?誰のため?こんなに辛くて泣いちゃうのに,どうしてやめてくれないの? となります.

なぜ歯みがきするの?

たしかに,歯をみがくことで歯垢(プラーク)を除去すれば,歯の表面に再石灰化の機会を与えることができますが,日常の食事や間食.飲みものの回数と,その内容や遊び・睡眠といった生活習慣のなかにこそ,むし歯の原因や予防のヒントがたくさん隠されています.
また、歯みがきタイムが親子にとって至福のふれあいタイムとなるはずです.子供にとって遊びの一つにしましょう!


野生の世界に棲息する霊長類とは違い,なぜヒトには歯みがきが必要なのでしょうか?
口の中に分泌される唾液には,口腔の健康を保持し、増進するさまざまな作用があると考えられています.
その1つである洗浄作用により,歯の生えていない乳児期や,生えていてもまだ乳前歯だけの時期には 歯ブラシによる清掃の必要性はないのです.1歳を過ぎて乳臼歯が生え始めるころには,離乳が進んでさまざまな食品を食べられるようになり,甘味飲料やお菓子の味を覚えていきます。
また,歯の萌出が進むにつれて,ミュータンスレンサ球菌などのむし歯の原因菌が定着できる歯の表面積が増え,繁殖しやすくなっていきます(この定着にはショ糖が不可欠です).
 歯の表面に形成され,さまざまな細菌が共生するネバネバした塊は歯垢(プラーク)とよばれ,食べかすと違って唾液の洗浄作用で取り除かれることはありません.
そこで歯ブラシによる清掃の必要性が生じるのですが,乳前歯に続いて乳臼歯が生えてきたからといって,子どもには歯みがきをされる意味が理解できません.
ある日突然,清掃用具を口に入れられることや,口の中の状態を配慮していない,あるいは心理状態を考慮していない歯みがきは,子どもにとって受け入れがたい行為となり,不快な感覚体験として記憶されることがあります.

「快」の体験をつなげていこう

 “きれいにすること(きれいにしてもらうこと)は気持ちがいい”と感じられることが大切です.歯が生える前からの,顔や口の周囲・口の中への気持ちのいいタッチがこの感覚を育てます.こうしたスタートは自分の身体に興味をもち,自分でみがこうとする意欲につながっていきます.
子どもの意欲を育てながら,上手にみがけない部分を仕上げみがきしてあげ,少しずつみがき方を伝えていきます.「きれいにされて気持ちがいい=大事にされて幸せな気持ち」が,子ども自身のこころと身体を大切に思うセルフケアのこころを育む原動力となります.
このこころが,成人後に次世代を育む力や上の世代をケアするこころや行動へと,深く広く成長していくのです.
 むし歯の予防には口の中のケアも大切ですが,規則正しい生活リズムや健全な食習慣が大きな影響力をもちます。
 身体の一部であるお口のケアでも,子どものこころを育てる気持ちで行動すると,無理なく日常の習慣化がはかれます.
むし歯の予防を手がかりにしながらも,子どものこころと身体がすこやかに育つための支援として,保護者と専門職が目標に向かって気持ちを1つにして行動することが,お口のケアの成功にもつながります.


前のページ   次のページ